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血圧とは・・・ |
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血圧は、血液が心臓から送り出される時に、血管にかかる血液の圧力のことです。
では、どのようにして、血圧の数値は、決まるのでしょうか?
血圧の数値は、心臓から送り出される血液の量と、末梢血管の抵抗で決まります。
最も圧力が高い血圧が最大血圧で、逆に最も低い血圧が最小血圧です。
最大血圧は、収縮期血圧と呼ばれます。
心臓の左心室が収縮し、大量の血液が身体内に送り出された時の、血圧の数値です。
一方、最小血圧は、拡張期血圧と呼ばれます。
心臓の左心室に血液を取り込むために、左心室が最大限に拡張した時の血圧の数値です。
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血圧の値は・・・ |
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正常な血圧の値とは・・・?
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2004」によると・・・
望ましい血圧値は、最大血圧(収縮期)が120mmHG未満、最小血圧(拡張期)が80mmHG未満です。
でも、ガイドラインは、最大血圧(収縮期)が130mmHG未満、最小血圧(拡張期)が85mmHG未満であれば、正常値と分類しています。
(日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2004」)
一方、血圧は、最大血圧(収縮期)が140mmHG、最小血圧(拡張期)が90mmHGを超えると、高血圧に分類されます。
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24時間、変化する血圧・・・ |
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でも、血圧は、24時間、変動しています。
一日の中では、夜間の睡眠時間が低く、日中の活動中は高くなります。
特に、激しい運動や喫煙、お酒、入浴、排泄などの行動は、血圧を上げます。
このような生活行動パターンをはじめ、心理的な要因、気温、生活環境などが、大きな影響を与えます。
最近では、家庭用血圧計が普及し、家庭でも手軽に血圧を測定できます。
ですから、自分の血圧を的確に、正しく把握するために、家庭に血圧計を常備しましょう。
家庭用の血圧計には、さまざまなメーカー(テルモ、オムロン、ナショナルなど)があります。
そして、血圧計のタイプは、手軽な手首タイプと、上腕型(二の腕)タイプがあります。
でも、手首タイプは、手軽で便利ですが、測定値の変動が大きく、正確性が上腕タイプより落ちるので、あまりおすすめできません。
家庭で血圧を測定する場合には、測定前に1〜2分間、深呼吸をするなど、安静状態にしてから測るようにしましょう。
いずれにしても、血圧は、いつでも変動しているので・・・
家庭で、緊張感なしに、継続的に計測し、自分の血圧を正しく把握することが非常に重要ですね。
血圧は、健康管理の基本です。
血圧計を家庭に常備し、日頃の健康づくりに役立てましょう。
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血圧が変化する要因は・・・ |
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全身の血行は、自律神経によって支配されています。
自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、両者のバランスで働いています。
私たちのからだは、何かの原因で緊張状態に入ると、交感神経が優位な状態が続きます。
すると、交感神経は、心臓の拍動を促進させるとともに、血管を過度に収縮させるように働きます。
その結果、交感神経が優位になると、血圧が上昇するのです。
逆に、私たちのからだは、心身ともにリラックス状態に入ると、副交感神経が優位になります。
すると、副交感神経は、心臓の拍動を抑制するとともに、全身の血管を拡張させる働きを行います。
その結果、副交感神経が優位になると、血圧が低下するのです。
このように、血圧は、自律神経のコントロール下にあるのです。
誰もが、経験していると思いますが・・・
緊張すると、心臓がドキドキし、鼓動が早まります。
このことは、交感神経が優位の状態の中、すぐに行動できるように、からだを準備状態にしているからです。
一方、リラックスしたり、休んでいる時には、副交感神経が優位になり・・・
副交感神経は、食欲や睡眠、胃や腸などの消化器系臓器の働きを活発にさせます。
このように、血圧は、自律神経によりコントロールされているのです。
血圧は、24時間、常に血圧が変化することを理解し、健康管理に取り組みましょう。
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