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日本人の塩分摂取量 |
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塩分感受性のタイプの人には、何よりも重視されるのが・・・
食生活で塩分の摂取量を抑えることです。
厚生労働省の「平成20年国民健康・栄養調査」によると・・・
塩分摂取量は、成人で10.9gで、男女別にみると、男性が11.9g、女性が10.1gという調査結果でした。
でも、塩分の摂取量は、毎年、男女ともに減少傾向にあります。
このような塩分摂取量の減少傾向を背景に・・・
厚生労働省は、平成21年から日本人の食塩摂取目標量を男性9.0g未満、女性7.5g未満に低減させることを発表しました。
日本人の食塩摂取目標量は、30年ぶりに改定されました。
(日本人の食塩摂取目標量/一日)
区分 |
食塩摂取目標量 |
成人男性 |
9.0g未満 |
成人女性 |
7.5g未満 |
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高血圧は、1日6g未満が目標 |
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日本人の食塩摂取目標量は、あくまでも健康な人の目標値です。
高血圧の診断されたら・・・
日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインでは、1日に摂取する食塩量、6g未満を推奨しています。
1日に摂取する食塩量を、6g未満に抑えることは、簡単なことではありません。
とても、高いハードルです。
なぜなら、食塩は、味付けに使われる調味料だけでなく、肉や魚、海藻など自然食材にも含まれているからです。
こうした天然食材に比べ、加工食品には、製造過程でかなりの塩分が使われます。
例えば、食パン1枚(60g)には、約0.78gの塩分が含まれています。
食事の材料として、加工食品を使わないことは難しいので、どのくらいの塩分量が含まれているのか、成分表示をしっかりチェックする必要があります。
さらに、食材のほかに、外食やお弁当など、外で食事をする場合、濃い味付けなので要注意です。
現在、日本人の塩分摂取量は、平均で1日11〜12gくらいだから・・・
高血圧の人は、半分近くに塩分摂取量を減らさなければなりません。
いずれにしろ、1日6g未満の塩分摂取は、とても高いハードルです。
でも、塩分摂取量を1g減らすと、血圧が1mmhg下がると言われるので・・・
先ずは、徐々に薄味に慣れながら、無理のないペースで、減塩に取り組み、目標値に近づけることが大切です。
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おいしく減塩するコツ |
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高血圧の人にとって、減塩は必須ですが・・・
いきなり、1日6g未満の減塩食事に切りかえると、精神的ストレスを高めてしまいます。
減塩のコツは、何よりも時間をかけて、少しずつ塩分量を減らしていくことでしょう。
先ずは、簡単にできる減塩アイデアとは・・・
(1) |
食事は、個別に盛り付けする。(塩分量を把握するため) |
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(2) |
塩分を減らして、酢をプラスし、味付けする。 |
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(3) |
レモンや香辛料などで、味にメリハリをつける。 |
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(4) |
醤油は、直接使うのでなく、酢を加えて、減塩する。 |
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(5) |
調味料には、塩分が含まれるので、減塩調味料を使う。 |
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(6) |
新鮮な材料で、素材本来の味で楽しむ。 |
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(7) |
加工食品は、薄切りにするなど、できだけ量を少なくする。 |
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(8) |
干しもの、塩漬けものなどは、湯などで塩分を引き出し、使用する。 |
味付けや、食材の選び方、調理法など、ちょっとした工夫で、塩分の摂取量に大きな差がでます。
大切なことは、食事の楽しみを減らさないように、時間をかけて、薄味に慣れることです。
食事は、健康づくりの基本なので、塩分の量を減らしながらも・・・
栄養的には、十分に満足できる食事内容にすることが、とても大切です。
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