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血圧は、自己管理が大切 |
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血圧は、24時間常に変化しています。
健康診断や、医療機関での血圧検査で、血圧が正常だからといって、高血圧ではないと言いきれません。
なぜなら、隠れ高血圧として要注意の、白衣高血圧、夜間高血圧、早朝高血圧、職場型高血圧などがあるからです。
病院では見つかりにくい隠れ高血圧 |
白衣高血圧 |
ふだんは正常血圧なのに、医療機関で白衣をきた医師などに血圧測定されると、緊張し、血圧が高くなるタイプ。 |
夜間高血圧 |
就寝中は、副交感神経が優位になるので、血圧は低くなるが、睡眠中も高い状態が続くタイプ。睡眠時無呼吸症候群との関連も指摘されている。 |
早朝高血圧 |
朝の目覚めにより、自律神経が副交感神経から交感神経優位にシフトするため、この時間帯は、誰もが血圧が高くなる。この時間帯に、心筋梗塞や脳疾患が多発するため、注意が必要。 |
職場型高血圧 |
職場では、仕事へのプレッシャー、上司や同僚、部下への気遣いなど、神経を使うので、血圧が高くなるタイプ。 |
医療機関では見つかりにくい、隠れ高血圧を見つけるためには・・・
何よりも、家庭に血圧計を備え、自分で血圧を測定、管理することが必要です。
血圧計で、普段の血圧を知り、自己管理することが健康管理の基本です。
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血圧計の選び方 |
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血圧計は、測定する部位により、主に3つのタイプがあります。
血圧を測定する部位は、指、手首、上腕です。
でも、指による血圧計は、一時期によく使われましたが・・・
指による血圧計は、誤差が大きく、現在はあまり推奨されていません。
そこで、血圧計は、手首か、上腕型から自分にあった血圧計を選びましょう。
手首による血圧計を選ぶ場合、持ち運びにとても便利ですが・・・
血圧測定時に、心臓の高さより、低い位置で測定するなど、正しい血圧測定が実践されない場合もありますので・・・
手首による血圧測定は、心臓と同じ高さで測定するように、注意をしましょう。
いずれにしても、正確な血圧測定には、上腕で測るタイプの血圧計がおすすめです。
上腕式には、上腕にカフ(腕帯)を巻く、巻き付け型と、上腕を血圧計に通すアームイン型があります。
巻き付け型は、正確に巻かないと計測の誤差が出ます。
また、巻き付け型は、腕の細い人や太い人などの場合、正確にフィットしないといけないので、購入する前に確かめることも大切です。
価格帯的には、アームイン型が最も高く(15,000〜25,000円)、巻き付け型(7000〜12,000円)、手首型(4,000〜10,000円)です。
これらの血圧計メーカーとしては、オムロン、テルモ、パナソニックなどが挙げられます。
アームイン型は、値段的には高いけれど・・・
血圧計は、毎日、測定し、高血圧の改善や健康管理に役立てることが、とても大切なので・・・
利便性や正確性の観点から、自分のライフスタイルに合った、最も使いやすく、正確な血圧計を選びましょう。
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血圧の正しい測り方 |
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血圧は、正しく測定しましょう。
正しい血圧測定には、次の条件を守りましょう。
<朝の血圧測定>
● 起床後、1時間以内で、トイレをすませてからです。
● 測定前に、座って1〜2分、安静にします。
● 朝食前、降圧剤を服用する前に測定します。
<夜の血圧測定>
● 就寝前に測定します。
● 測定前に、座って1〜2分、安静にします。
なお、運動の後や、興奮したり、寒い場所にいたなら、30分以上は間を空けてから測定します。
血圧は、左腕でも右腕でも、測定できますが、いつも同じ腕で測るようにしましょう。
上着やセーター、厚手のシャツなどは、脱いでから測りましょう。
Yシャツやブラウスは、そのままの状態で測定できます。
次に、上腕型の血圧計による、血圧測定の手順です。
〜アームイン型〜
@ 座って安静にする。(1〜2分)
A 上腕をテーブルの上にのせ、心臓と同じ高さにする。
B 手のひらを上に向けて、肘が出るまで、腕を伸ばして通す。
C 測定開始ボタンを押す。
D 測定値は、血圧計に保存するか、血圧手帳に記録する。
〜巻き付け型〜
@ 座って安静にする。(1〜2分)
A 上腕をテーブルの上にのせ、心臓と同じ高さにする。
B カフ(腕帯)を十分に押しつぶし、空気を完全に抜く。
C カフ(腕帯)の中央が上腕動脈にかかるように、カフ(腕帯)の下端をひじ内側のしわか
ら指2本分、上に巻きます。
D カフ(腕帯)と腕の間に、指1〜2本が入るくらいのゆとりをもって巻き、加圧ボタンを
押します。
E 測定値は、血圧計に保存するか、血圧手帳に記録する。
なお、1回目の血圧測定では、どうしても緊張感を解きほぐすことができなく、上昇傾向になりがちです。
このため、1回目の測定から、2〜3分後にもう一度測定して、2回目の血圧測定値を記録します。
2回目の測定の方が、緊張感が取り除かれ、ふだんの血圧の値に近い数値がでます。
このため、2回目の測定値を記録として保存することが大切です。
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血圧測定で注意すべきこと |
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血圧を正しく測定するために、注意すべきことは・・・
@ 安静状態で測定しましょう。
血圧は、心身ともにリラックスした状態で、測定しましょう。
不安感や、イライラしたり、緊張状態のときには、測定を避けます。
また、喫煙後、あるいは運動や食事、コーヒーなどの直後、入浴や飲酒後の測定も避けな
ければなりません。
A 静かな場所で測定しましょう。
騒音や振動などない、静かで、落ち着いた雰囲気の環境の中で測定しましょう。
また、寒さや暑さも、血圧の変化に影響を与えるので、室温20℃前後の場所が測定場所
として理想的な環境です。
B 常に、同じ時間帯に測定し、記録しましょう。
血圧は、一日中、変化しています。
起床後や、就寝前など、一定の時間帯を決めて、座った姿勢での血圧測定が望ましいです。
血圧の測定値は、日記のように、毎日記録し、医療機関で受診する時に、担当医に見せる
ことをおすすめします。
C 降圧剤を服用している人は、服用前に測定しましょう。
毎日朝、朝食後に血圧を下げる薬を服用している人は、朝食の前に測りましょう。
薬の服用前なら、薬の効果が切れているので、一日のうちで最も高い血圧数値を知ること
ができます。
一日のうちで、一番高い血圧を下げることが何よりも大切なので、服用前の血圧値を把握
しておきましょう。
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