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夜間持続型高血圧とは? |
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夜間、就寝中は、心身ともにリラックスし、血管は副交感神経にコントロールされるので・・・
普通であれば、血圧が低くなるはずです。
でも、夜間持続型の高血圧とは、就寝中も血圧の高い状態が続くタイプです。
夜間持続型の高血圧は、夜間未明から血圧が高くなり、高血圧の状態が朝まで続くので、要注意です。
隠れ高血圧の中で、最も危険リスクが高く、要注意なのが夜間持続型です。
なぜなら、夜間や早朝は、心筋梗塞や脳卒中など、怖い合併症が多発する魔の時間帯だからです。
そこに、夜間持続型の高血圧が加われば・・・
怖い合併症のリスクが、さらに高まることは間違いないでしょう。
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夜間持続型高血圧の原因 |
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なぜ、夜間に高血圧の状態が持続するのでしょうか?
夜間持続型の高血圧の原因は・・・
夜間、床に就き眠りに入っても、自律神経が交感神経から副交感神経にシフトしない、と考えられます。
血管の内面を覆う内皮には、血圧の状態を脳の自立神経に情報を送るセンサーがあります。
でも、動脈硬化が進むと、このセンサーの機能が衰え・・・
脳の自律神経に、血圧の情報が送られなくなり、夜間でも、交感神経のスイッチが入ったままになります。
すると、緊張から血管は、夜間も収縮状態を続け、血圧が下がらなくなるのです。
さらに、腎臓の血管、糸球体も硬くなり、塩分量が増えることにより、血液中の水分量も増え、血圧を下げなくしてしまいます。
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夜間持続型高血圧の把握 |
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それでは、夜間持続型の高血圧は、どのようにしたら把握できるのでしょうか?
日中、健康診断や医療機関で血圧測定しても・・・
隠れ高血圧なので、夜間持続型をチェックすることはできません。
夜間持続型の高血圧は・・・
就寝前と、起床時の一日、2回、家庭で血圧測定しましょう。
就寝前の血圧測定は、入浴後や飲酒後は、一時的に血圧が下がるので、就寝する直前に、測ります。
起床時の血圧測定は、朝の目覚めから1時間以内に、朝食前に測ります。
いずれの測定も、2分くらい間隔をあけ、2回測定します。
そして、2度目の測定の方が、緊張が解け、低い数値になるので、2度目の血圧を記録しましょう。
その結果、就寝時も、起床時も、ともに最大血圧が140mmhg以上なら・・・
夜間持続型の高血圧です。
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夜間持続型高血圧の対処 |
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夜間の就寝中に、寝汗をかいたり、突然目が覚めるような場合にも、夜間持続型の高血圧が疑われます。
そのような場合も、就寝前と起床時に血圧測定を行い、しっかり血圧数値を把握しましょう。
その上で、夜間持続型の高血圧のリスクが高ければ・・・
すぐに、専門の医療機関を受診し、家庭での血圧測定記録を示し、お医者さんに説明しましょう。
夜間持続型の高血圧は、心筋梗塞や脳卒中など怖くて、危険な合併症のリスクが高いです。
隠れ高血圧の中でも、最も危険な高血圧なので・・・
早急に、適切な対策を講じて、最悪の事態を回避しましょう。
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