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カリウムとは? |
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カリウムとは、元素記号がKで、無機質の栄養素ミネラルです。
私たちの体は、量的に多く必要な主要ミネラル7種類と、微量ミネラル9種類からなり、全体で16種類のミネラル成分が必要です。
ミネラルは、バランス良く摂取すると、体の調子を整える働きをします。
ですから、多すぎても、足りなくても、健康上の問題を抱えます。
その代表例が、ナトリウム(塩分)の摂り過ぎによる高血圧です。
一方で、体内の余分なナトリウム(塩分)を排せつするミネラルが、カリウムなのです。
カリウムは、主要ミネラル成分として、成人の場合、体内に約200g含まれています。
カリウムが多く含まれる臓器、器官は、骨、脳、肝臓です。
高血圧の原因となるナトリウムを排せつするカリウムは、”バランスのミネラル”とも呼ばれています。
食塩感受性の高血圧タイプの人は、しっかり減塩するとともに、カリウムを十分に摂取することが、とても大切です。
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カリウムで、高血圧を下げる |
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なぜ、カリウムを摂取すると、高血圧が下がるのでしょうか?
私たちの体内で、カリウムは、細胞の中(細胞内液)に多く含まれます。
一方、ナトリウムは、細胞の外(細胞外液)に多く含まれます。
細胞膜には、カリウムを細胞内に取り込み、ナトリウムを外に出す働きがありますが・・・
しかし、食塩の摂取量が多くなると、細胞内にもナトリウムが入り込みます。
このため、私たちの体は、ナトリウム濃度を薄めようと、水分を多量に取り込み、体液量が増加することが、血圧を高める原因になるからです。
でも、カリウムを十分に摂取すると、細胞内からナトリウムを排出する機能が働き、高血圧を下げます。
食塩感受性のタイプの人は、カリウムを豊富に含む、新鮮な野菜や果物がおススメです。
厚生労働省では 高血圧の予防に、1日あたり平均3.5g以上のカリウム摂取を目標にしています。
高血圧の予防に、カリウムが豊富に含まれる新鮮な野菜や果物をたくさん食べましょう。
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カリウムの多い食べ物 |
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カリウムは、サプリメントとしても過大に宣伝、販売されていますが・・・
新鮮な野菜や、果物から摂取するのが、一番のおススメです。
なぜなら、自然な食材、野菜や果物なら、食物繊維や栄養素も豊富に含まれ、健康な体づくりにお役に立つからです。
カリウムの摂取は、1日あたり3.5g以上が目標です。
ところで、カリウムは、熱を加えたり、水にさらしたりすると、失われやすい特徴があるので・・
新鮮な野菜や果物は、そのまま生で食べるのが、最も効果的な食べ方です。
カリウムを多く含む食品は、次のとおりです。
区分 |
食品名 |
野菜 |
かぼちゃ、ほうれん草、春菊、菜の花、さやいんげん、サトイモ、小豆、枝豆、さつまいも、じゃがいも、芽キャベツ、 |
果物 |
いちご、りんご、バナナ、下記、もも、露地メロン、アボガド、グレープフルーツ、すいか、桃、柿、ネーブルオレンジ、 |
なお、腎臓病の人は、高カリウム血症のリスクを高めるので、お医者さんに相談しましょう。
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