|
|
|
|
■ |
なぜ、最小(拡張期)血圧は、0にならない・・・ |
|
心臓から大動脈へ血液が送り出されと、そこで大動脈弁が閉じられます。
大動脈弁が閉じられたら、血液が送り出されないのだから・・・
血圧は、一時的に0になるのではないでしょうか?
でも、大動脈弁が閉じられた状態の、最小(拡張期)血圧は、80とか90ミリHgです。
どうして、大動脈弁が閉じられても、血圧が0にならないのでしょうか?
誰もが、疑問を思うでしょう。
その答えは・・・
大動脈が、心臓から出された血液で大きくふくらんだ状態になるからです。
大きくふくらんだ大動脈は、収縮し、たまった血液が毛細血管に送り出されます。
このため、大動脈弁が閉じられても、血圧が80とか、90mHgに維持されるのです。
このため、大動脈は「第二の心臓」とも、呼ばれています。
このように、第二の心臓と呼ばれる大動脈の働きがないと・・・
大動脈弁が閉じるたびに、血液の流れが止まると・・・
そのたびに、私たちは失神し、意識を失ってしまいます。
|
|
|
■ |
血液を送り出す心臓とは? |
|
心臓は、握りこぶしより少し大きめのサイズで、重さは約200〜250gです。
構造的には、4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)から構成され、厚い壁で覆われた臓器です。
各部屋は、太い血管が1本づつつながり、縦につながる部屋(心房と心室)の間には
それぞれ弁が設置されています。
心臓の役割は、全身に血液を送ることです。
その目的は、血液に酸素と栄養素を含ませ、全身の60兆個の細胞に届けることです。
全身に血液を送るため、まさにポンプのように伸縮を繰り返し、血液を循環させています。
この心臓の伸縮のことを脈拍(拍動)と言います。
心臓は、心臓自体に司令塔を持つ臓器です。
心臓は、脳からの指令により、伸縮を繰り返しているのではありません。
このため、脳の活動が停止し、脳死の状態になっても、心臓は独自に活動を続けます。
このようなことから、脳死と判定されてからも、心臓は鼓動を続け、臓器移植が可能になるのです。
|
|
|
■ |
血液が運ばれる血管は・・・ |
|
心臓から送り出された血液は、血管をとおって全身の細胞に送られます。
全身の血管の総延長は、約10万km。
なんと、地球を2周半するほどの長さです。
それから、血管の中を流れる血液の速さは・・・?
大動脈で、なんと秒速1mで・・・
下静脈では、秒速15cmだそうです。
心臓から送り出された血液は、約50秒でからだを1周し、心臓に戻るそうです。
血液の流れるスピード・・・速いですね。
ところで、血管は、本線である動脈と静脈、そして毛細血管から成り立ちますが・・・
動脈は、血管を押す血液の圧力が高いので、肉厚で、弾力性、柔軟性に富み、第二心臓とも呼ばれ、動脈自身も拡張や収縮を繰り返しています。
一方、静脈は、筋肉のバックアップを受け伸縮しますが、中でも手足の静脈は、重力の影響を受けやすいので、血液が逆流しないように弁がついています。
静脈は、弁や筋肉の手助けで、血液を心臓に戻しているのです。
そして毛細血管は、動脈と静脈の橋渡し的な役割を担っています。
毛細血管は、酸素や栄養素を細胞に届けるとともに、細胞からの老廃物を回収し、静脈を経て、心臓に戻すのです。
|
|
■ |
自然に解消できる高血圧 |
|
高血圧とは、動脈硬化などが原因で・・・
血液の流れが悪くなり、全身の細胞に酸素や栄養素が十分に届きにくくなるからです。
このため、全身の細胞は、酸素や栄養素をもっと十分に送り届けるように、心臓に働きかけます。
すると、心臓は、さらに強く血液を送り出し、さらに高血圧を悪化させます。
高血圧とは、からだ自身の要求に心臓が応えようと、血液を強く押し出そうとする結果に過ぎません。
問題なのは、からだ自身が高血圧が必要な健康状態にあることです。
このような状態で、降圧剤で高血圧だけを強制的に下げても、絶対に問題の解決になりません。
私たちは、お医者さんから高血圧と診断されると、誰もが降圧剤を勧められますが・・・
薬で、物理的に高血圧を下げても、からだの健康を害すだけです。
なぜなら、からだ自身は、一方的に血圧が下げられ、必要な酸素や栄養素が届かなくなり、生命活動の営みに支障となるからです。
多くの人が、降圧剤を服用し、血圧を下げようとすると・・・
からだの拒否反応に遭い、不快な思いをします。
健康上、何よりも大切なことは、薬などで強制的に血圧を下げてしまうのではなく・・・
からだ自身が、高血圧を必要としない体質、体調に改善し、自然に高血圧を解消することです。
|
|
|